クリスマスケーキと一緒にヨーロッパ発祥のパンを楽しもう

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「クリスマスに食べられるヨーロッパ発祥のパンは?」と聞かれても、すぐに答えられる方は少ないと思います。今回はヨーロッパの中でも、ドイツ、フランス、イタリアの3国を取り上げて、各国でクリスマスに食べられるパンをご紹介します。フルーツをふんだんに使っているパンや、生地にこだわっているパンなど、ケーキと一緒に、あるいはケーキの代わりに楽しめるパンばかりです。気になるパンが見つかったら、ぜひ今年のクリスマスメニューに取り入れて、楽しんでみてください。

ドイツの伝統パン「シュトーレン」

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シュトーレンは、ドイツでクリスマスに食べられているフルーツケーキのようなパンです。「シュトーレンってなに?」という方のために、シュトーレンがどのようなパンで、どのような種類が販売されているのかをご紹介します。

ドイツ国内におけるシュトーレン

シュトーレンの発祥地に関しては諸説ありますが、一般的にドレスデンという都市だといわれています。ドレスデンには、約150件ものパン屋さんがあるといわれていて、各店で異なるシュトーレンのレシピを考案しており、さまざまな味を楽しめます。なお、レシピは門外不出だそうです。
とても日持ちするパンで、ドイツではクリスマスの約4週間前から、毎週日曜日に薄くスライスして少しずつ楽しみ、クリスマス当日を迎えるという習慣があります。

種類豊富なシュトーレンを食べてみよう

シュトーレンは「坑道、地下道」という意味で、トンネルのような形をしていています。ほかにも、キリストを包むおくるみの形、キリストの枕の形ともいわれています。たっぷりの粉砂糖で包まれていて、クリスマスの食卓にとても似合います。甘いドライフルーツやナッツ、マジパンなどがぎっしりと入っていてボリュームもあるので、ケーキの代わりに食べてもいいですね。
最近ではクリスマスシーズンになると、日本のパン屋さんやケーキ屋さんでも見かけるようになりました。今年は、シュトーレンでクリスマスを楽しんでみてはいかがでしょうか。

洋なしを使ったパン「ベラベッカ」

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ベラベッカは、フランス北西部のアルザス地方で、クリスマスに食べられているパンです。ドライフルーツの自然な甘さを堪能できます。ここでは、ベラベッカが楽しまれるようになった理由をご紹介します。

寒い地域だからこそ生まれたパン

フランスのアルザス地方は、冬の寒さがとても厳しい場所です。気温が低いとフルーツを育てることが難しく、生のフルーツが収穫できなくなるため、多くのドライフルーツが使われています。ドライフルーツを漬け込むキルシュ酒は、アルザス地方の特産品でもあり、少し大人の味わいが楽しめるようになっています。生地のほとんどがドライフルーツやナッツでできており、食べごたえのあるパンです。寒いクリスマスの日にあたたかい飲み物と一緒に食べると、ホッと一息つけるかもしれませんね。

時間がたつにつれ、違った味わいを楽しめる

ベラベッカは「洋なしのパン」という意味ですが、洋なし以外のフルーツが使われていることもあります。生地のほとんどがドライフルーツやナッツで占められているため、焼きあがってから時間がたつにつれて味わい深くなります。最初はフルーツの味がはっきりと感じられますが、しばらく寝かしておくと、少しずつまろやかな味わいへと変わっていくそうです。自分の好みの頃合いを見つけられれば、クリスマスに合わせて楽しめそうですね。味が濃厚なので、少しずつスライスしてフルーツの味わいを楽しんでみてください。

イタリア発祥の「パネトーネ」と「パンドーロ」

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パネトーネとパンドーロは、イタリア発祥のクリスマスに食べられるパンで、それぞれ「大きなパン」、「金のパン」という意味です。ケーキの代わり、またはケーキと一緒に楽しめるパンです。

パネトーネ菌を使ったパン

パネトーネの特徴として挙げられるのが、パネトーネ菌という自然酵母を使っていることです。パネトーネ菌とは子牛の腸から採取する菌のことで、小麦粉と混ぜてパン作りに使われます。「大きなパン」という意味のとおり大きな円筒状になっていて、中に入っているオレンジピールやレーズンがやさしい甘さを生み出しています。ケーキの代わりに楽しむのもいいですね。
とても日持ちのするパンで、イタリアではクリスマスになると、自分でパネトーネを作ったり、自分のお気に入りを買って、親戚同士で贈り合う習慣があるそうです。

生地そのものの味を楽しむパンドーロ

パンドーロはパネトーネとは違い、ドライフルーツなどの具材がまったく入っていません。そのため、フルーツの甘さを味わうパネトーネに対し、パンドーロは生地そのもののおいしさを味わえるパンといえます。「金のパン」といわれているように、生地は黄金色で、卵黄がたっぷりと使われていています。パンには粉砂糖がかかっているだけなので、パン本来の味を楽しみたい方におすすめです。粉砂糖は、切り分ける直前に振りかけます。

まとめ

クリスマスにおすすめのパンをご紹介しました。初めて知ったパンや、聞いたことはあってもよく知らなかったパンもあったと思います。今年のクリスマスはケーキと一緒に、あるいはケーキの代わりに、ヨーロッパ発祥のパンを楽しんでみてはいかがでしょうか。